消防学校での生活とは

消防

自分が通っていた消防学校での生活について紹介したいと思います。

消防学校とは

消防士の基礎を学ぶ場所

基本的には試験合格後消防学校に約半年から約1年間在籍します。
その期間に消防士の基礎を学んでいきます。自治体によって学校の在籍期間に違いはありますが大体は半年ほどだと思います。

自分の場合は約9カ月ほど学校に在籍していました。

実は4月の採用後身分は消防士となります。そのため学校を卒業していなくても給料も発生しています。私の時は初任給は約12万円程でした。給料をもらう事は嬉しい反面、学生ではなく公務員として学校に在籍しないといけないのでもちろん教官からの指導は怖いものです(笑)

教官(鬼)のご対面

「第〇斑 〇〇です。よろしくお願いします。」このフレーズを何回叫んだことか。

入校日校門前に縦一列に並ばされ先頭から大きな声で挨拶を求められる。合格したら寮へ荷物を置きに行くことを許される。

私自身も緊張しながらも教官達に向かって挨拶するも、
教官「声が小さいやろ、初めからやり直せ‼(怒号)」何度も追い返され列の最後尾へ。

数回トライしやっと合格。絶対同じ声量やしどこで判断してんねん。

そんなこんなで消防学校に生活をスタートすることになりました。

消防学校でのタイムスケジュール

一日のスケジュールは↓の感じです。

今思えば規則正しい生活でしたね。朝は起床放送で飛び起きてグランドに集まり、当直教官の下で班員が点呼を行います。遅れたら班員が罰則を食らいます(腕立てなど)。その後は消防体操という名の準備運動を行い解散、食堂へ向かう流れです。

座学ではどんな事を学ぶのか

午前中は机に座って講義を受けていきます。これが眠い眠い。もちろん居眠りしている生徒を教官が発見すると「おい〇〇、そんなに寝るの好きなんか、それやったら布団持って走ってき。」

その生徒は布団を持たされグランドを授業終了まで走るっていましたね。

座学の内容としては、消防士の業務規程や燃焼の原理、救急知識など様々なことを学びます。

消防の法律・業務規程について

消防六法という国語辞典みたいな教材を使って勉強を行います。

消防六法とは、消防法施行に必要な防火・防災管理者、消防計画等の届出、消防用設備等の設置、維持の技術上の基準、検査、点検等が詳細に定められています。

要約すると火災・救急・救助現場活動での決まり、建物を建てる際の必要な書類、危険物などの保管方法などが記載されています。

火災・救急活動について

現場で動くには最低限の知識が必要なってきます。知識がなければ命を落とす可能性があるからです。

フラッシュオーバー、バッグドラフト

この現象について知っていますか?特にバックドラフトは消防士が命を落とす危険性があります。そのため活動する上で自分の命を守るためにも知識などが必要になってきます。

他には、物質は何故燃えるのか、高温の部屋でどのように活動するのか、燃えている部屋の温度を効率良く下げるにはなど様々な勉強します。

救急にあっては、解剖生理から心肺蘇生法など勉強していきます。

消防活動訓練について

昼からは外での訓練の時間です。

スタートは教官が終わりと言うまで隊列を組んでランニングです。
もちろん装備は防火衣+ホース装備で走ります。終わりのないランニングで隊列を崩さず掛け声も出します。バタバタ倒れる学生達・・・

教官に言われたことは「自分の限界を知ること。現場で自分が倒れてしまったら誰がお前を助けるや、そのせいで本来現場で活かせるマンパワーが少なくなってしまう。」と言われました。

この言葉は現場に行ってから理解することができました。救急・火災・救助現場では人員に限りがある場合があります。もちろん現状の人数だけで対処出来なければ応援を呼びますが、応援が来る間も数人で活動しないといけないの自分の役割をしっかりこなしていく必要があります。そこでダウンしてしまうと他のメンバーの負担率も上げてしまいます。

その後は救助体操という名のサーキットトレーニングの様な内容を行い。休憩を挟んで消防活動訓練んい入ります。

メイン訓練内容は

・ホース延長
・放水訓練
・三連はしご操作
・屋内検索
・結索訓練
・救助器具取り扱い

など行います。

消防学校を卒業した感想

感想としては、「しんどかった。」これに限ります。
とにかく午後からの訓練がしんどくて何度も倒れてしまったのを覚えています。
心が折れて諦めるか、身体が動かなくなるかの2択でしたね。基本は後者でしたけど。

在学中は早く卒業してこの地獄を抜け出したいとずっと思っていました(笑)

不満に思っていたことをはカレーライスが時々夕食ではなく、昼食に出ることでした。
「昼食やとこの後訓練があるしお腹一杯に食べることが出来へんやん。」
ずっと文句を言ってましたが結局改善はされませんでしたね。

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